サンタクロースは実在するのか
1897年のアメリカ。8歳のヴァージニアちゃんは
有名な新聞の「ザ・サン」にお手紙を書きました。
内容はこんな感じです。
「記者様、私は8歳の女の子です。
サンタクロースはいないという友達がいます。
お父さんに相談したら、サン新聞にお手紙で質問してみようと提案されました」
です。
ヴァージニアちゃんのお手紙を受け取った新聞記者のフランシスさんは
社説欄にお手紙を紹介してこんなお返事を書きます。
イエス ヴァージニア
「目に見えないものでも
心が信じればそれは存在するのです。
この宇宙はとても広く大人でもまだまだわからないことも
たくさんあるのです。だからお友達がそういうのも
しょうがないこともあるよね。
もしサンタクロースがいなかったらとても寂しい世の中になってしまうよね。
妖精もいないって思ってしまうのかな。
ただね、本当に大事なものでも
目に見えないってこともあるんだよ。
サンタクロースは
子供たちの心をワクワクさせるために
これからもずっといてくれるのですよ。」
ヴァージニアちゃんは学校の先生に
当時、フランシスさんの名前は伏せて、新聞に掲載したので
二人は会うことはありませんでした。
ヴァージニアちゃんは大人になって学校の先生になり
フランシスさんの記事は
世界一有名な社説と言われるようになりました。